千葉県産科婦人科医学会
ごあいさつ
このたび千葉県産婦人科医学会の医会長に選任された水谷 敏郎(船橋市)でございます。よろしくお願い申し上げます。
当医会は、医療の充実、発展を図ると共に中央情報や関連する諸問題の解決に努め、より良い医療や社会福祉の増進や予防医学に寄与を目的とする活動団体です。
医学は日進月歩、その結果治療成績が良好になった反面、高度医療の治療中に技術不足による不幸な事故が発生しています。また遺伝診断による予防的治療や移植技術の進歩や免疫学の発展により多くの人が助けられています。内視鏡下手術の技術も進化し、その結果治療効果が著しく向上し早期退院を可能とする時代となりました。
さて、先日のイギリスのEU離脱により世界各国に不安・動揺が広がっています。それに伴い国内では円高・株安による景気の圧迫や後退が生じ、給与の昇給や豊な生活に陰りが出るのではないかと憶測され、さらなる不安を与えています。一方人口問題として超高齢化社会となり(65歳以上が日本人口の25%)・少子化による労働人口の減少により産業力、経済力の低下や年金問題が社会問題になっています。
周産期では、産婦人科医のベテラン医師は引退し、中堅所の医師は疲労のため退職したり、過労死をしていますし、このような状態では若い医師が育ちずらい環境となり、産婦人科医の減少と共に、分娩施設の減少、人口減少に伴う地域差などで分娩を中止したり、そのような地域ではお産難民が起こるのではないかと心配されています。さまざまな難しい問題を抱える今、皆さまの英知と協力のもと、産婦人科の発展や良い社会の構築のために協力をお願い致します。これからも皆さまと共に地域医療に貢献してまいります。
尚、今問題となっている新専門医制度については2017年度の全面実施が見送られ、見直しが決まりました。母体保護法指定遵守違反、周産期が充実、不足している心のケア−・人間関係であり、産後1年未満の自殺(妊娠中は妊娠2ケ月目と産褥期では3ケ月4ケ月が多い)を予防するための精神的ケア・妊産婦メンタルヘルスに関する教育研修、産婦人科と精神科の連携、DV被害や性暴力被害支援、妊産婦の母体救命の心肺蘇生術の研修、母体安全のための10則(バイタルサインの変化、後産期出血、ショックバイタル、FFP投与、肺血栓塞栓症の予防、羊水塞栓症の対応、PIH・HELLP症候群、救急医学、母体救命、妊産婦死亡時の対応)の普及、再婚禁止期間の改正に伴う医師の証明書、平成29年度からの出産育児一時金等の直接支払制度における専用請求書提出先の変更等新しい情報を発信していきます。
最後に、心身障害児の為のおぎゃー献金に賛同・ご協力御願い致します。
千葉県産科婦人科医学会 医会長 水谷 敏郎
産科婦人科学会は、科学としての産婦人科学の発展に努めるとともに、その成果をより上質な医療の提供・女性の健康の増進に結びつけることを目指して活動する団体です。千葉県においては、臨床医の立場から医療の発展をめざす産科婦人科医会と、学問の発展を通じて医療に貢献する産婦人科学会とが一緒になって、活動しています。
ひところ「医療崩壊」の危機に瀕した産婦人科医療ですが、「医療安全」「後継者の育成」に努め、社会への「説明責任」を果たすことで再生への歩みを着実に進めてきました。その結果、安全性も高まり、社会からの信頼も回復しつつあると感じています。
しかし、産婦人科を志す医師の数は毎年減少し、産婦人科医師総数も減少してきています。産婦人科と外科以外の診療科医師数はこの十年で増加しています。千葉県も例外ではありません。安心して子供を産み育てられる環境を作り、発展させていくためにも、若い産婦人科医をリクルートし、育てていかなくてはなりません。この先の20年を見据えた医師の養成が必要です。私たち、産婦人科医は更新を育成するためにこれからも努力して参ります。
産婦人科のもう一つの課題は、妊婦死亡率の低減です。日本の妊産婦死亡率は、出産10万あたり40人程度と世界的にみても最も低い水準にあります。しかし、この10年あまりは低下がすすんでいません。主な理由は、出産年齢の高齢化です。年齢が高くなった妊婦さんでは、高血圧や脳血管障害、胎児の発育遅延、難産など多くの問題が生じます。さらに、これらの異常には突然に発症し、急速に悪化していくものがあります。そこで、これらに対応するための体制をあらかじめ整備しておくことが大切です。
現在、千葉では地域の事情にみあった最も適切な救急救命システム作りが進んでいます。これまで千葉県の妊産婦死亡率は、全国平均かそれより少し高かったのですが、最近では低下してきており、努力の成果が上がってきているものと考えています。今後も、行政などからの支援を得ながら、より安全な医療が提供の提供にむけて努力してまいります。
これからも、会員と皆様と共に地域医療に貢献してまいりますので、どうぞよろしくお願いします。
千葉県産科婦人科医学会 学会長 生水 真紀夫
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